全国の名店を食べ歩き、そのリアルな体験をブログで発信している私ですが、かねてよりずっと気になっていたお店がありました。それが、2024年3月に麻布台ヒルズ・マーケット内にオープンした「鮨 さいとう 麻布台」です。
訪問を検討されている方の中には、「話題の麻布台ヒルズ店で、若い大将が握る昼コースの仕上がりは実際のところどうなんだろう?」「ワイン1本だけで握り全体を通すペアリングって、本当に寿司に合うのかな?」といった疑問や不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。実は私自身も、伺う前はまったく同じことを考えていました。
日本最高峰と称される鮨さいとうの名を冠する新店舗で、若き大将がどのような世界観を見せてくれるのか。今回は2025年9月に私が実際に足を運び、昼の握りコースを体験してきた模様を詳しくレビューします。「鮨 さいとう 麻布台 口コミ 昼コース」の実態を探している方の参考になれば幸いです。
「鮨 さいとう 麻布台」の基本情報
まずは、今回伺ったお店の概要を以下の表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 鮨 さいとう 麻布台 |
| ジャンル | 寿司 |
| 所在地 | 東京/六本木エリア |
| 住所 | 東京都港区麻布台1-2-8 ガーデンプラザC B1F 麻布台ヒルズマーケット |
| 最寄駅 | 六本木一丁目駅 |
| 食べログ点数 | 3.76(訪問時) |
| 予算の目安 | ¥40,000~¥49,999 |
| 訪問時期 | 2025年9月 |
※料金・営業時間・定休日・メニュー内容は変更される可能性がありますので、訪問前に必ず公式サイトや食べログ等で最新情報をご確認ください。
麻布台ヒルズで迎える、若き大将・滝本純也氏の流麗な手しごと
麻布台ヒルズ・マーケットの地下1階に店を構える「鮨 さいとう 麻布台」。洗練された空間の暖簾をくぐると、そこには凛とした静けさと温かみが同居する美しいカウンターが広がっていました。
この麻布台ヒルズ店で付け場を任されているのは、31歳という若さの気鋭・滝本純也大将です。滝本大将は「鮨さいとう」の本店や系列の「鮨つぼみ」で厳しい研鑽を積み、その卓越した腕を認められてこの新店のカウンターを任された実力派。若い世代ならではの躍動感と、伝統的な技法を重んじる堅実な姿勢が見事に調和しています。

出典:食べログ(撮影:筆者(lala75)/食べログの口コミより)
大将の付け場での所作を見つめていると、包丁を入れる角度、シャリを優しくかつ正確に成形する手の動きに一切の無駄がないことに惹きつけられます。師匠譲りの端正な手元から繰り出される握りは、見るからに美しいフォルムを描いていました。
一方で、カウンター越しに見せる柔らかな笑顔と気さくな会話も非常に魅力的です。本店の凛とした厳かな緊張感とは異なり、麻布台店は「鮨さいとうの至高の技術を守りつつ、より開かれた食体験を提供する場」としての温かな空気感で満ちていました。

出典:食べログ(撮影:筆者(lala75)/食べログの口コミより)
ワイン1本で通す潔さ!サントネ・ブラン2022の万能なペアリング
今回の昼コースで印象的だったことの一つが、お酒の構成です。今回はグラスで提供された白ワイン「サントネ・ブラン2022」を合わせていただきました。
このワインは、若いシャルドネらしい透明感のある清々しい酸味と、豊かなミネラル感が主軸となっています。グラスに鼻を近づけると、柑橘系のみずみずしさと白い花を思わせる可憐な香りがふわりと立ち上り、一瞬で口内をリフレッシュしてくれるような清涼感を添えてくれます。

出典:食べログ(撮影:筆者(lala75)/食べログの口コミより)
重厚感を押し出すタイプではなく、軽快で凛とした佇まいが際立っているため、握りの邪魔をしません。後述する「めいち鯛」や「小肌」、「いわし」といった繊細な仕事が施されたネタはもちろんのこと、「赤身」「中トロ」「大トロ」といった強い脂と旨味を持つまぐろの握りにまで、自然な形で寄り添ってくれました。
コースの途中で何種類ものお酒を切り替えるのではなく、あえてこの洗練された一本で最初から最後まで通すペアリングの構成は実に潔く、食体験全体にブレのない見事な一貫性を生み出していました。

出典:食べログ(撮影:筆者(lala75)/食べログの口コミより)
技術と情熱が宿る!昼の握りコースで感銘を受けた逸品
ここからは、実際にいただいた昼の握りコースの中から、特に私の心を揺さぶった料理や握りについて詳しくご紹介していきます。

出典:食べログ(撮影:筆者(lala75)/食べログの口コミより)
一貫目から心を掴まれた希少ネタ「めいち鯛」
握りのスタートを華々しく飾ったのは、希少価値の高い「めいち鯛」でした。白身でありながら淡白すぎることはなく、しっとりとした上品な身質と、噛みしめるほどに口の中に広がる優しい甘みが際立っています。
シャリの温もりと解け具合、そして絶妙な塩梅の煮切りがめいち鯛の旨味を最大限に引き立てており、一貫目を口にした瞬間に「やはり鮨さいとうの血統だ」とその世界観の高さに深く納得させられました。

出典:食べログ(撮影:筆者(lala75)/食べログの口コミより)
三段階の味覚変化に驚嘆した「いわし」
コースの中で最も大きな驚きと感動を与えてくれたのが「いわし」でした。伝統的な江戸前の仕事に現代的な感性を見事に融合させた一貫です。
握りの上にチョンと乗せられた緑色の薬味を口に含むと、まるでバジルのような爽やかな清涼感が真っ先に鼻を抜けます。続いて、口中でまろやかなバターを思わせる濃密なコクが広がり、最後に脂のしっかりのった鰯本来の上質な旨味がどっと押し寄せてきました。
「清涼感→芳醇なコク→鰯の旨味」という三段階に変化する味わいのグラデーションは秀逸で、心が躍るような新感覚の握り体験でした。

出典:食べログ(撮影:筆者(lala75)/食べログの口コミより)
出汁と素材が美しく調和する小鉢「いくら」
コースの合間に小鉢仕立てで供されたのは、瑞々しい輝きを放つ「いくら」です。
丁寧にとられた出汁の旨味がいくらの細部にまで行き渡っており、皮の残るような雑味や臭みは一切ありません。口に含むと、ひと粒ひと粒がプチプチと心地よい音を立てて弾け、中の濃密なエキスが温かい米と混ざり合っていきます。「いくらとご飯」というシンプルを極めた構成だからこそ、仕込みの巧みさと素材の良さがストレートに伝わる満足度の高い一皿でした。

出典:食べログ(撮影:筆者(lala75)/食べログの口コミより)
王道を征く赤身・中トロ・大トロと小肌の美技
寿司の醍醐味であるマグロのラインナップ(赤身、中トロ、大トロ)も圧巻のクオリティでした。しっかりとした酸味と旨味が凝縮した赤身、脂と赤身のバランスが完璧な中トロ、そして口の中でとろけるような脂の甘みを残す大トロ。どれもシャリとの一体感が素晴らしく、一貫ごとにため息が出るほどの完成度です。
また、江戸前の矜持を感じさせる小肌締め具合も絶妙で、爽やかな酸と白ワイン「サントネ・ブラン」の酸味が共鳴し合う瞬間は、まさにペアリングの醍醐味を感じさせてくれました。

出典:食べログ(撮影:筆者(lala75)/食べログの口コミより)
実際に伺って感じた正直な感想
今回、「鮨 さいとう 麻布台」で昼のコースを体験してみて感じた良かった点と、少し気になった点を正直にお伝えします。
良かった点
- 確かな技術と若きエネルギーの融合:滝本大将の洗練された美しい所作と握りの技術は本物でありながら、気さくな接客でカウンターの雰囲気を和ませてくれる。
- 妥協のないネタと仕込みの精度:「いわし」に見られるような伝統と現代的なセンスの融合や、一貫ごとの完成度の高さが際立っている。
- 一本通しペアリングの一貫性:サントネ・ブラン2022の軽快さとミネラル感が、白身から大トロまで幅広くマッチし、食事全体のストーリー性を高めていた。
- 開かれた空間づくり:本店のような張り詰めた緊張感とは一線を画し、肩の力を抜いて最高峰の技術を楽しめる居心地の良さがある。

出典:食べログ(撮影:筆者(lala75)/食べログの口コミより)
気になった点
- 価格帯の高さ:予算目安が¥40,000~¥49,999と、昼のコースとしてはかなり高級な部類に入ります。特別な日の利用や、寿司に強い情熱を持つ人向けの価格設定です。
- 予約獲得の難易度:「鮨さいとう」の新店舗という圧倒的な話題性と注目度があるため、希望の日時で予約を確保するのが極めて困難です。
これから行く人への予約・訪問アドバイス
「鮨 さいとう 麻布台」への訪問を検討している方へ、いくつかの注意点とアドバイスをお伝えします。
まず予約に関してですが、超人気店ゆえに飛び込みや直前の予約はまず不可能です。予約サイトの更新タイミングをこまめにチェックするか、キャンセル待ち等の枠を根気強く狙う必要があります。予定が決まり次第、できる限り早めのアクションを心がけてください。
また、お店は「麻布台ヒルズマーケット(ガーデンプラザC B1F)」内に位置しています。麻布台ヒルズの敷地内は広大で迷いやすいため、最寄りの「六本木一丁目駅」から向かう際は時間に余裕を持って移動することをおすすめします。
まとめ:新たな名店の誕生を確信できる最高の一時
「鮨 さいとう 麻布台」での昼コース体験は、単に「美味しいお寿司を食べる」という枠を超えた、素晴らしい食の感動体験でした。
名店「鮨さいとう」の揺るぎない伝統と技術を継承しながらも、31歳という滝本純也大将の若き情熱と現代的なアプローチが加わることで、ここでしか味わえない新しい魅力が確かに生まれていました。白ワイン1本で通す潔いペアリングとの相性も抜群で、心から満足できる時間を過ごすことができました。
昼の握りコースでこれだけの感動を味わえたのですから、間違いなく再訪したい一店です。次回は夜のフルコースでじっくりとつまみから味わい、日本酒とのペアリングで魅せる新たな一面も体験してみたいと思います。極上の寿司体験を求めている方は、ぜひ機会を作って足を運んでみてください。
お店の最新情報と出典
鮨 さいとう 麻布台の営業時間・定休日・メニュー・料金は変更されることがあります。訪問前に必ず食べログの店舗ページや公式サイトで最新の情報をご確認ください。本記事は筆者が実際に訪れたときの感想であり、感じ方には個人差があります。
- 店舗情報の出典:鮨 さいとう 麻布台 – 食べログ
- 写真・口コミの出典:筆者本人が投稿した食べログの口コミ(lala75)
- 地図の出典:Google マップ
